ポストコロナ時代のビジネス効率とサステナビリティ向上に、AIと人の洞察とを結びつけが重要
エンジニアリングおよび産業用ソフトウェアの世界的なリーダーとしてデジタルトランスフォーメーション(DX)およびサステナビリティを推進する英AVEVAは、ポストコロナ時代にデジタルソリューションでのビジネス拡大において「コネクテッドワーカー」重要性を改めて提言します。
現在、最前線で働く人の安全性を維持すると同時に、事業継続性やオペレーションにおけるレジリエンスの確保が今まで以上に重要になっています。たとえば、AVEVAのお客様の多くが、コネクテッドワーカー・テクノロジーによって基幹業務を維持し、従業員の安全性を守ると同時に、事業活動における時間とコストを削減しています。一方で、業務がデジタル化されていない企業は、コロナ禍でのソーシャルディスタンスの確保やリモートワークへの対応に課題を抱えています。
AVEVAのアセットパフォーマンス管理部門の統括責任者であるキム・クストー(Kim Custeau)は、企業におけるDX推進スピードは1年前の新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大以来、大幅に加速しているとし、次のように述べています。「リモート環境におけるオペレーション管理やコラボレーション、意思決定には多くの情報が求められ、全社で情報を扱うため、より高度な可視化やコンテキスト分析のニーズが高まっています。クラウド、インダストリアルIoT、人工知能(AI)、データの活用・分析はリアルタイムでの効率性や可用性、持続可能性、採算性といったビジネス成果をもたらすでしょう。」
新たな変化をもたらす「コネクテッドワーカー」
オペレーションにAIや機械学習の導入だけではビジネスを変革することはできません。オペレーションの信頼性や可用性、一貫性、持続可能性の改善には、各従業員の能力を高めることが不可欠です。そのために重要になってくるのが「コネクテッド」な労働力です。つまり、デジタルテクノロジーにより業務の自動化を推進しながら、重要な設備資産の信頼性や安全なオペレーション確保が極めて重要になっています。
労働人口の高齢化などにより深い専門知識をもつ従業員が不足し、現場で働く人たちにはタブレットなど最先端の機器の活用が有効です。現在「コネクテッドワーカー」を語る際に、業務・作業環境でデジタル技術では補えない人間の洞察力に注目が集まっています。つまり、デジタル技術と人間の考察を組み合わせることで、実質的に価値あるデジタルトランスフォーメーションが実現するのです。
AI搭載ソリューションにより業務効率のさらなる向上
クストーは次のように述べています。「企業は業務やプロセスへのAIを導入には、推論や予測、ガイダンス、ダイナミックな状況への適応が不可欠です。AVEVAはすでに製品のあらゆる機能にAIを活用しており、こうした機能の組み合わせ、総合的なデジタルツインを実現し、設備資産の物理的、行動的属性を包括的にカバーし、シミュレーションや評価、予測、対処を行います。」
AVEVAのデジタルツイン・ソリューションでは1D、2D、3Dの視覚化機能を内蔵したWebベースの直感的なユーザーインターフェースを使い新しいデータの発見やナビゲーションができます。また、詳細な設備資産情報も確認でき、る誰でも物理的設備資産状態とプラントにおける接続性の観点でデータを確認でき、これが企業の意思決定能力を大幅に向上します。
SCG Chemicalsとの連携でデジタル化を加速
AVEVAは、タイ最大の石油化学会社の1つであり、アジア有数の石油化学企業であるChemicals Business, SCGと協力し、デジタル・リライアビリティ・プラットフォーム(DRP)の開発を行っています。この取り組みでは、オペレーション全体を通じて設備機器の健全性の予測、パフォーマンス監視を提供する完全な設備資産管理(APM)によって予定外のダウンタイムを排除する高度なメンテナンスを実現することを目指しています。両社のパートナーシップは、SCGがデータ主導型の組織として石油化学業界のリーダーとしての地位をさらに高めるために不可欠な、広範囲におよぶデジタルトランスフォーメーションの推進に向けたものです。
SCG Chemicals Business、オレフィン事業およびオペレーション担当バイスプレジデント、モンコル・ヘンロジャナソフォン(Mongkol Hengrojanasophon)は次のように述べています。「当社のパートナー選定において、エンジニアリングからオペレーション、メンテナンスに至るまでをエンドツーエンドで提供することのできるのはAVEVAだけでした。両社の連携により、ビッグデータ、AI、機械学習、予測分析を実用的なソリューションに統合し、従業員の個々の能力を高め、業績を改善させることができました。」
AVEVAのクストーは、SCGとのパートナーシップについて「AVEVAはSCGと協力構築したソリューションを石油化学業界に幅広く提供しています。両社が協働することで業界全体にメリットをもたらすDXソリューションを作り出しました。当社の事業やお客様にとって、こうしたパートナーシップは非常に重要であり、今後の取り組みにも大いに期待しています。」
インダストリアルIoTによってさまざまな設備資産が接続され、かつてない量のデータにアクセスできる機会が生まれました。接続性やデータセキュリティが改善されることで従来の障壁が引き下がり、クラウド導入のメリットが実現され始めているとして、クストーは「産業用ソフトウェアにおける革命を推進するのは、AIの視覚的および人間的な側面です。デジタルツインとコネクテッドワーカーが価値実現までの時間を短縮することによって、クラウドとAIの大きなメリットが現実のものになるでしょう。」と結論付けています。
アヴィバについて
AVEVAは、デジタルトランスフォーメーションとサステナビリティを推進する産業用ソフトウェアのグローバルリーダーです。データ、情報、人工知能(AI)の力を人の洞察力と結びつけ、企業や組織の新たな価値創出に貢献します。これをパフォーマンス・インテリジェンスと呼んでいます。またAVEVAはこれをパフォーマンスインテリジェンスと呼び、当社の包括的なポートフォリオで20,000以上の企業がよりスマートなエンジニアリング、より優れたオペレーション、そして持続可能な効率性を手に入れています。また世界中の 5,500 社のパートナーと 5,700 人の認定開発者による信頼性の高いエコシステム通し、お客様をサポートしています。AVEVA は本社を英国ケンブリッジに置き、世界 40 カ国以上、90 カ所の拠点に 6,500 人の従業員を擁しています。詳細は https://www.aveva.com/ja-jp/をご覧ください。
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