脱炭素化とネットゼロ化を支援するソフトウェア提供に向けた取り組みを加速
産業用ソフトウェアの世界的なリーダーとしてデジタルトランスフォーメーション(DX)および持続可能性を推進する英AVEVAは本日、新たなサステナビリティレポート「AVEVA 2023 Sustainability Progress Report」を発表しました。2025年に向けた温室効果ガス(GHG)排出量のスコープ1、2の削減目標を早くも達成し、英国内外のお客様の脱炭素化を支援するソフトウェアソリューションへの投資を加速させています。
本レポートは、ESG(環境・社会・ガバナンス)の戦略的フレームワークと宣言の達成に向けたAVEVAの取り組みの進捗と成果をまとめたもので、公開を始めてから3年目になります。初年のレポートでは2030年達成を目標とした環境とジェンダーに関する指針を策定し、2年目のレポ−トでは2025年達成に向けた15項目のESGターゲットを発表しました。
今回のレポートによると、当社のサステナビリティフレームワークの3つの柱である製品戦略、事業活動、企業文化のそれぞれに著しい進展がありました。
2025年に向けたESGターゲット15項目のうち以下の4項目をすでに達成:
- 事業活動全体のGHG排出量(スコープ1、2)を、2020年度の基準から90%削減(93%を達成)
- 出張によるGHG排出量(スコープ3)を、2020年度の基準から20%削減(43%を達成)
- BitSight社のセキュリティレーティングで上位25%を維持する
- 非倫理的行為の通報に関する従業員の信頼度を業界上位25%内に高める
AVEVAは2024年に向け、こうした成果を維持できるように取り組み続けるとともに、2025年に向けたESGターゲットの残る項目の達成を目指してまいります。
AVEVA、最高経営責任者(CEO)であるキャスパー・ヘルツベルク(Caspar Herzberg)は次のように述べています。「3年目となった今回のサステナビリティレポートによると、この1年間、環境フットプリントの削減、お客様と協働したサステナビリティの向上、企業文化の強化を目指した当社の取り組みに著しい進展があったことがわかります。変化を起こしてくれた社員全員を誇りに思います。産業界が社会的公正と低炭素な未来の実現において中心的存在となることを可能にするソフトウェアのパイオニアとして、今回の成果は非常に励みになります」
製品、事業活動、企業文化全体でサステナビリティが向上
ESG戦略の一つである「テクノロジーハンドプリント」の項目では、AVEVAはサステナビリティを製品戦略の基盤と捉えています。新たなサステナビリティ機能を製品ポートフォリオに組み込むことにとどまらず、グリーン経済の発展に貢献するセールスイネーブルメントに世界規模で投資をしています。
このほか製品のサステナビリティに関する内容:
- 115以上のサステナビリティに関する革新的なアイデアをハッカソンで提案
- 世界の750以上の大学がAVEVAのソフトウェアをカリキュラムや研究に採用
- ネットゼロの目標達成に対する産業用ソフトウェアの影響度調査を試験実施
「事業活動によるフットプリント」の項目では、AVEVAの事業活動とバリューチェーンで、倫理的なベストプラクティスと環境スチュワードシップを推進することを重視しています。
2023年度の成果:
- AVEVAのネットゼロ目標がSBTi(科学的根拠に基づいた目標イニシアチブ)に認定
- AVEVAがフィナンシャル・タイムズ紙の「Europe Climate Leader」に選出される
- サプライヤー行動規範と責任ある調達プログラムを立ち上げ
AVEVAの従業員は、社内および地域社会にもサステナブルな変化をもたらしています。 「インクルーシブな企業文化」の項目では、AVEVAは従業員のキャリアステージを通じたダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン、ウェルビーイング(DEIW)に配慮しています。
今年、達成した内容:
- 2023年度の新規採用のうち女性比率を37.2%以上にする
- 200人以上の従業員にリーダーシップ研修を実施
- 従業員の36%が「Action for Good」というイベントに参加する
また、エクイティに関する複数の活動に参加し、「Change the Race Ratio」と「Race at Work Charter」に署名しました。
AVEVA、サステナビリティ担当グローバル責任者を務めるリサ・ウィー(Lisa Wee)は、企業にとってサステナビリティ戦略を明確に掲げるメリットについて次のように述べています。「明確かつ野心的な戦略的サステナビリティフレームワークとプログラムを策定したことで、AVEVAは組織の方向性を定め、結束力を強化し、さらに影響度を測定できました。 お客様やパートナーも、同じ価値観を持ち、自分たちの課題を理解しており、サステナビリティの実現の実績のあるパートナーとの協働を求めています」
AVEVAのサステナビリティソリューションの位置付け、従業員の男女比率と賃金における平等の詳細、国連の持続可能な開発目標(SDGs)との比較など、サステナビリティ目標とこれまでの実績について、詳しくはレポートをご覧ください。
AVEVA ソフトウェアによる産業の持続可能性促進について
AVEVAは、持続可能性の向上を実現するために、複数のお客様をサポートしてきました。
以下はその例です:
米国
- Kellogg's - バトルクリーク工場でエネルギーと水のコストを年間 330 万ドル削減、さらにリベートで180万ドルを削減
- Schneider Electric - レキシントン・スマート・ファクトリーで、エネルギー消費量を26%削減し、水使用量を20%削減
ヨーロッパ
- Henkel - ランドリーおよびホームケア部門でエネルギー消費量を前年比16%削減し、エネルギーコストを3700万ユーロ削減
- Heineken - セビリアのビール工場で排出量を40%、水使用量を25%削減
- Toyota - EUの8工場でエネルギー消費を35%削減し、CO2排出量を28%削減
トルコ
- Oyak - 化石燃料の30%を自然エネルギーに置き換え、エネルギー使用量が1%減少するごとに500万~700万ユーロを節約
アジア
- Nestlé - タイの4工場でエネルギー使用量を3%削減、またはコストを10%削減
AVEVAについて
AVEVAは、産業用ソフトウェアのグローバルリーダーとして、独創的なソリューションで適切に世界中の資源の有効活用をサポートしています。AVEVAの安全な産業用プラットフォームとアプリケーションを利用することで、企業は自社の事業を最適化するだけでなく、お客様、サプライヤー、パートナーからなる幅広いエコシステムとの連携を強化できます。
AVEVAは、人、信頼性の高い情報、AIのインサイトを結びつけ、企業がよりスマートなエンジニアリング、適切な経営、持続可能な価値の創出を支援しています。Fast Company誌により世界で最も革新的な企業の1社に選出され、オープンなソリューションと、世界中の6,400人以上の従業員、5,000社のパートナー、5,700人以上の認定開発者の専門知識を活かし、お客様をサポートします。世界中で事業を展開するAVEVAは、英国ケンブリッジに本社を置きロンドン証券取引所に上場し、FTSE 100の構成銘柄にも選ばれています。
詳細はhttps://www.aveva.com/ja-jp/をご覧ください。