必要な時に、必要な場所でデータを提供
IIoT(インダストリアルIoT)という新たな技術によって、以前は利用できなかったデータをビジネスの枠組みに取り込むことが
できます。以前はインターネットに接続されていなかったデバイスで、現在は接続されているウェアラブル、スマートテレビ、
防犯カメラなどを一般的にIoTと呼びます。インダストリアルIoT(IIoT)とはさらに、HMI、SCADA、クラウドへのデータ送信機能を
備えた産業用デバイスを指します。これらの「スマート」デバイスには、ネットワーク接続されたセンサー、バルブ、スイッチ、
フィールドデバイスなどが含まれます。
IIoTテクノロジー採用の課題は、この10年間で劇的に減少しました。IIoTソリューションの実装の課題には、ネットワーク接続機能を
追加するための高額なコンポーネントや、異種データストリームからのデータ集約の難しさ、
一元化されたデータベースやダッシュボードが存在しないことなどがありました。
現在ではテクノロジーが向上し、ソフトウェアプロバイダーがプラットフォームに依存しないデータの読み取り/書き込みソリューションの構築に力を入れており、こうした課題はほとんどなくなりました。
IIoTの価値
IIoTアーキテクチャの価値は、データを提供するコンテキストにあります。信頼できる単一の情報源にデータストリームを集約することで、データを分析・理解し、実行可能な決定ができます。
オペレーション効率の最適化
以前は利用できなかったデータをネットワークから収集し、
クラウド上で分析することで、効率化、設備資産パフォーマンスの監視、AIや機械学習を使った予知保全を行い、ROIを早期に
改善できます。
柔軟なアーキテクチャ
IIoT接続を通じてエッジから企業システムまで各種ソースのデータを収集し、クラウド上でコンテキスト化した上で、インテリジェントな分析と応答性の向上に利用します。柔軟なアーキテクチャをサポートし、プラットフォームに依存しないソフトウェアに
よって、サプライチェーン全体に優れた可用性をもたらします。
データのコンテキスト
コンテキストのないデータは意味を成しません。
データを収集・集約する機能と、クラウド上で情報を分析・構造化する機能を組み合わせることで、全社共通の信頼できる情報源が誕生します。各チームは理に適った方法で必要な情報だけを
抽出できます。
スマートな意思決定
クラウド上のデータにAIや機械学習を適用することで、コンテキストを反映した情報に基づいて行動できます。データ分析は、予知保全、マシンパフォーマンスの傾向の把握、購入に関する重要な意思決定などに役立ちます。IIoTは必要なときに必要な場所でデータを取得でき、またあらゆるデバイスに配信できるので、情報のサイロを解消できます。
バリューチェーン全体にソリューションを実装
AVEVAのエッジからエンタープライズまでの幅広いポートフォリオは、
お客様の組織全体にIIoTの付加価値をもたらします。
AVEVA Historian (旧Wonderware)
旧称:Historian
高品質のオペレーション履歴データにより問題を迅速に解決し、データに基づく優れた意思決定を行うと共に、生産性を向上できます。